くらしの事件簿⑦コーヒーを飲んでいるのに眠気が覚めない!

疲れたなぁ…
眠いなぁ…
シャキッとしなきゃ!コーヒー飲もう!
毎日の風景ですね。

「コーヒーのカフェインは疲れをとり眠気を覚ます」
このためにコーヒーを飲む人はたくさんいます。

その一方で、ブラックコーヒーを飲んでいるのに眠気が一向に取れないという人や、
それどころか逆に眠くなってきてしまうという人もいます。
これは一体どういうことなのでしょうか。

結局のところ、コーヒーは目が覚めるのか覚めないのか、どっちなのでしょう。
今回は、それについて追及していきたいと思います。

■コーヒーが眠気に効く理由

コーヒーが眠気に効くとされる理由はカフェインにあります。
カフェインには覚醒作用があり、交感神経を活発にさせます。
交換神経は「闘争と逃走の神経」と呼ばれ、が優位になると一時的に体全体がアクティブモードになります。
心拍数は上昇し血管が収縮し、中枢神経がするどくなります。
眠気や疲れがある時に適正な量のカフェインを摂取すると解消されるのは、こういった理由によるものです。
カフェインへの耐性がとても低い人の場合、午後に一杯コーヒーを飲んだだけで夜眠れなくなることもあります。

眠気に作用するために必要なカフェインの量は個人差がありますが、
一般的な「眠気覚まし」一回分に含まれるカフェイン量は150~200mgほどで、
しっかりと抽出した濃いめのコーヒー一杯分に相当します。

<まとめ:カフェインは中枢神経を覚醒させる>

■コーヒーが効かない理由

反対に、コーヒーを飲んでも効かないというケース。
これは、日常的にコーヒー、緑茶、コーラ、エナジードリンクなどを飲みなれていて
カフェインへの耐性が高いので効果があまり出ないのです。
いざという時の効果を最大限にするには、日常ではカフェイン摂取を意識的に抑えるほうがよいでしょう。

また、異常に睡眠時間が短かったりすればカフェインの覚醒作用でごまかせるのも限度があります。
人は活動しているとアデノシンという物質が産生されます。
そのアデノシンは受容体(レセプター)にはまることによって脳の疲労や眠気を生み出します。
カフェインはこの受容体を一時的にふさぐことで眠気や疲労感をごまかしてくれるのですが、
起きている間に生まれたアデノシン自体は睡眠をとるまで消えないので溜まっていき、カフェインの効果が薄れるとまた襲ってきます。

他には体の大きさなど他の体質・体調とのからみで効かない場合もあります。

<まとめ:コーヒーの効く効かないは体質や状態による>

■コーヒーに含まれるカフェインの量

肝心のカフェインの含有量ですが、
コーヒーといっても、
ドリップ>インスタント
ブラック>ミルク入り
ですので、インスタント粉末のカフェラテを飲んで目がさめることはありません。

また、豆から抽出したドリップのブラックでも
エスプレッソ>レギュラー>アメリカン
の順に強さが変わります。
アメリカンでは全然効かないという人もいるでしょう。

<まとめ:コーヒーが目を覚ますというよりカフェインの含有量で目が覚める>

■コーヒーで逆に眠くなる理由

コーヒーは、いかにも目が覚めそうというイメージに反してリラックスタイムの飲み物というイメージもあるのではないでしょうか。
実際に、コーヒーのアロマには独特のリラックス効果があります。
ブラックとはいえ、温かくおいしいコーヒーでほっと一息ついたらむしろ眠くなってしまうこともあるのです。
コーヒーに含まれる成分はカフェインだけではないので、そのうちのどれかが体質に反応して眠気を誘っている可能性もあります。

コーヒーだけでなく濃い緑茶などを日常的に飲んでカフェイン耐性の強い人は軽い依存症状態になっているので、
むしろ少しのカフェインによって落ち着いて眠くなるということもあります。

また、缶コーヒーは、ドリップのものとは異なり鮮度が落ちているのと、他の添加物などが入っている場合があり、
場合によっては体に負担がかかって眠くなる人もいます。

<まとめ:緑茶やコーヒーを飲みなれている人はむしろ眠くなることも>

■砂糖という要素

コーヒーに入れる・含まれる砂糖が眠気におよぼす効果についてですが、これはケースバイケースになります。
砂糖がカフェインの効果を左右することはありません。
砂糖は血糖値という別の要素に働きかけます。
血糖値がある程度保たれていることによって脳細胞などが働きます。
血液中の糖分というエネルギーが体を動かしているんですね。

血糖値が低くなるとエネルギーが無くなっている状態になり、疲れや眠気、空腹感などを感じます。
長時間ものを食べていないような場合や、激しく肉体・精神労働をしたような場合に甘いものや炭水化物を摂取すると元気になるのはこのためです。

逆に、糖分や炭水化物中心の食事をしたりすると血糖値が上がりすぎ、それを抑えるためのインスリンというホルモンが働きすぎるために反動として低血糖を招きます。
食後の眠気が起こったりするのはこのためです。

ですので、長時間忙しくてものを食べられなかったような時や、明らかに激しい肉体・精神労働をしたような場合は砂糖入りが有効ですが、普通に数時間前にご飯を食べたような場合に砂糖入りを飲むのは効果的ではありません。

<まとめ:明らかにエネルギーが足りないときには砂糖入りを>

■さいごに

「コーヒーで目が覚める」
「カフェインでシャキッとする」
このことは多くの人が持っている共通認識ですが、そのメカニズムは複雑な要素からなっています。
カフェインなどの特性を理解して、賢くコーヒーを利用しましょう。

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