蚊の一族、知られざる10の宿命

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夏の小さな嫌われ者、それは蚊。
色々なところからやって来ては人を刺し、かゆみや望まぬ病気まで置いていく、蚊。
枕元を乱舞し、プィ~ンという独特の羽音で私達の神経を逆なでする、蚊。
昆虫好きの人は時々いますが、その中で蚊が好きという人はどれだけいるでしょうか。
そのぐらいに忌み嫌われている生物ですが、実はこの一族、色々な宿命を背負っているのです。

宿命その1:蚊は地球上で最も高致死率の生き物

恐ろしい生き物と言えば何でしょうか。熊?狼?ハチ?毒蛇?色々な生き物が挙げられますね。
蚊はその小さな体と軽微な刺し傷から、一見大したことのない生き物に見えがちですが、
実は地球上の生物種で最も致死率が高いのはこの一族です。
理由はその体が媒介する病原体です。
アフリカを中心に恐れられているマラリア、デング熱、黄熱病、脳炎といった重篤な病気は人類にとって変わらぬ脅威ですし、
また、犬にとっても蚊の持つ糸状虫は致命的なものになります。
ゆめゆめ油断してはいけません。
ハイリスクな国へ渡航予定のある人は絶対に予防接種などをしましょう。

宿命その2:ヒトの血を吸いに来るのはメスしかいない

蚊といえば血を吸うわずらわしい生き物。これが私達の認識ですが、実は全ての蚊が血を吸うわけではありません。
オスは花の蜜などを吸って平和に生きる草食男子。そう、血を求めてやってくるのはメスだけなのです。
メスはお腹の子供である卵のために、ヒトをはじめとした哺乳類の血を吸ってたんぱく質を補給しようとします。
ですから、卵を産もうとしていないメスはオスと同じように平和に花の蜜を飲んで暮らしています。
人は血を吸ってかゆみを残していく蚊を憎んで叩き潰しますが、蚊としては全く悪気はないのです。
もし潰しそこねたら、「お母さん、お疲れ様」と思ってみるのもいいかもしれません。

宿命その3:中にはヒトよりも両生類や鳥の血を好むものも

蚊といえば即座にヒトの生き血を狙ってくるものと連想しがちですが、実はヒトの血を吸わないものも存在します。
例えばクリセタ・メラヌラという蚊は基本的に鳥を専門とし、人を刺すということはめったにありません。
蚊といっても色々な好みがあります。ひとくくりにするのはやめましょう。

宿命その4:蚊は一時間に1~1.5マイルの速さで飛ぶ

これは人間にとってはすごく速く思えるかもしれませんが、昆虫の世界ではこれは比較的ゆっくりな方であると言えます。
虫の世界で飛行競争大会があったとしたら、蝶やイナゴ、ミツバチなどのほうが大きく引き離して勝つでしょう。
とはいえ蚊には蚊の特技があるので、おそらく別の種目で好成績をおさめることが予想されます。

宿命その5:蚊の羽は一秒間に300~600回羽ばたく

この信じられないような高速の羽ばたきは、あの不愉快なプィ~ンという羽音を発生させています。
のんびりした音に聞こえますが、実はものすごい運動をしている、蚊。
優雅に泳ぐ白鳥が水面下で必死に動かす足のように、蚊は羽を動かしているのです。
寝入りばなに煩わしい蚊の羽音を聞いたら、超高速で羽を震わせる蚊を思い浮かべて気分をそらしてみましょう。
気分をそらすには案外いいかもしれません。しかし夢に出てこない程度にしたほうが良さそうです。

宿命その6:蚊の男女が出会うと羽音をシンクロさせデュエットを奏でる

過去の研究者の見解では、オスの蚊だけが交配相手の羽音を聞くことができると思われていました。
けれども近年ネッタイシマカの研究により、メスも恋人の羽音を聞くことができることが判明しています。
メスとオスが出会うと互いは羽音を同じ速度に合わせてデュエットするのです。
案外ロマンティックな生き物、それが蚊なのです。
男が合わせるでもなく、女が譲るでもなく、お互いがシンクロしあう関係。
人間も少し学ぶべきかもしれません。

宿命その7:シマカの一種は産まれた場所から100マイル離れたところまで旅をする

タイヤの溝に溜まった水からボウフラが発生するように、ほとんどの蚊は水中から発生し、その周辺にとどまって生活します。
けれども一部の蚊、例えばシマカの一種であるソルトマーシュ・モスキートは、生まれた場所からかなり遠くまで飛んで行きます。
花の蜜や哺乳類の血が手に入る、新居を探しに行くのです。
蚊も生きる環境はさまざまなのです。

宿命その8:全ての蚊は水で繁殖するが雨上がりの水溜りでも十分な種もいる

10センチにも満たない水があれば、メスはそこに卵を産み落とすことができます。
雨どいや古タイヤの中など、ある程度の水が溜まってしまう場所があると、そこにボウフラがうようよして蚊を大量発生させてしまいかねません。
煩わしい来訪者に悩まされないためには、溜まっている水は数日ごとにチェックして流してしまうようにしましょう。

宿命その9:大人の蚊の寿命は5~6ヶ月程度

蚊は血を吸いに来るのでバシバシと叩き潰されたりして短命なように思われますが、
そういう事故がない場合、その小さな体に似合わず何ヶ月も生きます。
暇を持て余したり人生に行きづまった時などに、ふと蚊の人生に思いを馳せてみたりするのも良いかもしれません。

宿命その10:蚊は20メートル以上先の二酸化炭素を感知する能力がある

蚊は非常に優れたレーダーを持っています。
ヒトなどの動物が生きていると、呼吸をして二酸化炭素を排出しますが、それは蚊にとってはおいしいステーキの匂いのようなものです。
子供を産みたい蚊の雌がレーダー範囲内に二酸化炭素を感知すると、うろうろと飛び回りながら立ち上る二酸化炭素に近づき、目標物である私達を見つけます。
蚊の接近を感じたら、息を止めたまま20メートル以上離れれば振りきることができるかもしれませんが、ちょっと難しいですね。

参考:http://insects.about.com/od/flies/a/10-facts-about-mosquitoes.htm

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